介護は「我慢」の連続じゃない。自分のキャリアと親の笑顔を両立させる

認知症の両親を介護する立場になりました。介護する方もされる方も、お互いしあわせに生きる方法を考えます

介護1年目のわたしが見つけた「頑張らない」の正解|仕事と両立する心の整え方

 
 
 
 
親の介護をしている男性のイラスト
 
認知症の家族を介護するご家族の方は、大変な苦労を抱えていると思います。
だれでも、ある程度のストレスを感じるはずです。
 
わたしの介護体験から、「ストレス解消法」「認知症の予防法」「介護のコツ」をまとめてみました
 
日常で使える具体的な方法や、心構えを中心に書いています。
 
 
認知症の介護は、身体的な労力だけでなく精神的な負担も非常に大きくなります。「眠れない」「イライラする」「家族に当たってしまう」など、どれも心当たりがあります。当然、わたしも例外ではありませんでした。
 
介護を続けるためには、両親のケアだけでなく、介護者する側、自分自身の心身のケアが不可欠です。
 
まず介護者のストレス解消法、次に認知症の予防法、最後に日々の介護で役立つコツを具体的に紹介します。
 
 
 
 

1. 介護する家族のストレス解消法

 
・まずは「自分を責めない」
介護で完璧を求めると完全に燃え尽きます。うまくいかない日もあることを認め、「できたこと」に目を向けましょう。周囲に助けを求めることは弱さではなく、賢さと考える。
 
 
 
・休息(レスパイト)を定期的に確保する  
短時間の外出でも息抜きになります。デイサービスやショートステイ、自治体の一時預かりを活用して、定期的にまとまった休みを取るのもひとつの方法。代わりに誰かに任せることに慣れるように、最初は数時間、数日から始めていくのもいいでしょう。
 
わたしの場合も家族、兄弟姉妹で順番に担当制にした結果、かなり気が楽になりました。
 
 
 
・具体的なストレス対処法  
 
 深呼吸やマインドフルネス:1日数分の深呼吸や簡単な瞑想で自律神経が整います。
 
 
 
軽い運動:散歩やストレッチは気分転換と睡眠改善に有効。週数回の有酸素運動が推奨されています。
 
わたしの場合は、週に2回のジョギングは欠かないようにしてます。ココロもカラダもリフレッシュできます。
 
 
 
趣味や友人との時間:介護以外の「自分時間」を確保することで気持ちのリセットができます。文化系同好会や地域のスポーツサークルに参加するのもおすすめ。
 
 
 
・相談・共有  家族間で負担を見える化(家事・見守り表を作る)、介護者同士のグループや専門職(ソーシャルワーカー、ケアマネジャー)に相談すること。
専門窓口で受けられる心理的支援やカウンセリングを利用するのも有効です。
 
やはりケアマネージャーさんとの時間は、とっても貴重でした。なんでも聞いてくれますし、話しやすい空気を作ってくれます。
 
 
 

2. 認知症の予防方法(生活習慣でできること)

認知症の発症リスクはゼロにはできませんが、生活習慣を整えることで発症リスクを下げたり進行を遅らせたりすることもできると知りました。
 
・血管リスクを管理する  高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙は脳血管性変化を招きやすく、認知症リスクを高めるといわれてます。定期健診で数値管理を行い、医師の指示に従いましょう。
 
・適度な運動  ウォーキングや水泳、筋力トレーニングを週150分程度(中等度の運動)行うと良いとされているようです。
運動は血流改善、うつ予防、睡眠改善にも効果的。
 
・バランスの良い食事  地中海食に近い食事(野菜・果物・魚・オリーブ油・穀物中心)は脳に良いとする研究があります。塩分・飽和脂肪・過剰な糖分は控えめに。
 
 
社会的・知的活動  友人との会話、趣味、ボランティア、読書、楽器演奏、語学学習など脳に負荷をかける活動は認知機能維持に寄与するといわれてます。
 
わたしの場合、地域のサロンやジムのスクールに参加してます。
 
・睡眠と聴力・視力の確認  良好な睡眠は脳のメンテナンスに重要です。また、聴力や視力が低下すると認知機能低下と関連しているため、補聴器や眼科受診で改善を図ることが予防につながります。
 
 
・適切なストレス管理  慢性的なストレスやうつは認知機能に悪影響を与える可能性があります。早めの対処を。
 

 



3. わたしなりの、介護のコツ

 
家の中の段差や滑りやすい場所をなくし、手すりをつける。夜間の照明は暖色で足元を照らす程度に。時計やカレンダー、写真などを見やすい位置に置き、時間や場所の見当識を助ける。ラベルや写真で引き出しや戸の中身を示すのも有効。
 
会話は、ゆっくり短い文で話す。ひとつの指示は一度にひとつ。選択肢は二つ程度に絞ると認知症でもわかりやすいように意識してます。
 
否定的・対立的な言い方は避ける。「違う」というより「そうかもしれないね、でもこちらはどう?」など軌道修正すると認知症の人でも落ち着きます。
 
言葉より表情や触れ合いを重視。穏やかな声のトーン、笑顔、手のひらで握るなどの接触は安心感につながるので思い出話や得意だったことを聞き、役割感を持たせる(簡単な家事を任せるなど)。
 
 
行動・心理症状への対応(徘徊・妄想・拒否)  
 
原因を探る:痛み、尿意、便秘、薬の副作用、環境の変化、不眠などが原因になっていることがある。まずは身体的原因を聞いてみましょう。
 
リダイレクト(別の行動に誘導)や、静かな場所に移動して落ち着かせるのも効果的でした。
 
 安全確保を最優先しつつ、本人の尊厳(気持ちを最優先)を保つ対応を心がける。
 
 
 
 
・日常生活の支援(食事・入浴・排泄)  - 食事:噛みやすい工夫(刻む、柔らかく調理)、少量ずつ提供する。
 - 入浴:無理に長時間入浴させず短時間で済ませる。温度に注意。入浴前に手順を説明。
 - 排泄:トイレの位置を把握しやすくする、夜間のトイレ誘導、トイレのサインを明確にする。失敗しても責めない。
 
 
・記録と情報共有  排泄・食事量・睡眠時間・行動の変化を簡単に記録することで、医師やケアマネが適切に判断できます。家族間で共有し、負担の偏りを防ぐことができました。
 

まとめ

 
続けるための鍵は「一人で抱え込まないこと」 認知症介護は長期戦になると思っておいた方がいいでしょう。
介護者の健康が損なわれると結局は、認知症を抱える本人も不幸に。
 
小さな休息・他者への相談・環境の調整・生活習慣の見直しを組み合わせることで、負担を減らしながら質の高い介護ができます。
 
 
いちばん忘れていけないことは、完璧を目指さず、「できること」を積み重ねていくことが大切だと感じています。
 
 
 
 
わたしの場合は、会社を早く切り上げることで、一緒に過ごす時間をできる限り確保して、話を聞くことに専念してました。それが「わたしのできること」だったからです。
 
仕事と介護の両立は正直なところ、そんなにあまくない。無理せず、できる範囲のことだけでいいと思います。
 
認知症になった親も、介護する家族も、関わった全員がそれを感じてもらえると、いい意味で力が抜けた介護ができる気がしてます。
 
 
 
 
最後まで、お読みいただきありがとうございました😊
それでは、また。